開催:2009/6/7 |
Report : Masaya |
2009年6月7日、チャレンジサーキットでは初の試みとなる富士スピードウェイ・ショートコースでの走行会が行なわれた。 チャレンジサーキットでは先月5月10日に2009年第1回目の走行会(日光サーキット)を行っているため、今回は例年よりも早い第2回目の開催となった。 前回の走行会からひと月ちょっと。 さすがに2ケ月連続での走行会参加は難しいようで、富士ショートコースへの申し込み状況は過去に無い危機的状態だった。 日光が数日で満員になることから比較すると、富士の参加申し込みはかなりスローペース。 必要最低限の参加者数に達するかどうかも不明な状況で、赤字覚悟の開催決定だったのである。 日光サーキット開催後、何とか開催できるレベルまで参加者が集まったものの、今度は天気が微妙だった。 なにしろ1週間前の天気予報は雨。 胃の痛くなる数日過ごした我々だったが、数日前になって曇り代わり、そのまま晴れになった。 良かった、本当によかった・・・。 そして走行会当日、天気は晴れ! 我々スタッフはゲートオープン前に中に入ることが可能となっている。 TAKE4さんと私(Masaya)は専用ゲートから先に入ったが、すでにクレバーライトの皆さんは到着して展示の準備をしていた。 あれ?入れました? イベント関係ですって言ったら、どーぞ!って言われたから入ったんだけど・・・ この日、本コースでも別のイベントが行われていたため、その関係者と間違ってしまったらしい。 しかしまぁ、このおかげで準備を早めに始めることができたのは良かった。 今回の走行会は、株式会社ポッシュ様も出展されることが決まっている。 前回から出展していただいているドゥカティ東京大田様は、今回も試乗車を持って出店していただける事になっている。 これほどの有名メーカーが我々のような素人企画の走行会に出展していただけるなんて、本当にありがたい限りだ。 多少早めに入れたものの、それでも我々には時間の余裕は全く無い。 バタバタと準備を始め、6時45分から受付開始。 今回もラップタイム希望者には測定器を渡し(有料)、クラスごとにリザルトを提供することになっている。 さすが富士スピードウェイというか、計測器はトランスポンダーだった。 借りたトランスポンダーのいくつかは実際にF1で使用する物も含まれていて、もしも壊してしまうと8万以上の罰金がかかるというもの。 あまりにも高級品過ぎて「絶対に転べないな」と思ってしまった。(走行が始まったら、すっかり忘れてましたけどね) トランスポンダーの取り付けについては、モテギだと上下の向きと取り付けの高さを指示されるのだが、富士では高さのみの指示だった。 1.2m以内であれば、シートの上でも大丈夫との事。 バイクの場合はフロントフォークやフレームに取り付けるのが一般的だが、車はナンバープレートにガムテープで取り付ける場合が多いらしい。 今回も「ナンバープレートで平気ですよ」と言われたが、実際にナンバープレートに貼りつけている人はほとんどいなかったような気がする。 富士ショートといえば、高低差の大きいことが有名だが、コースレイアウトもなかなかのものだ。 特に下りのストレートからフルブレーキングしての左コーナーが難しい。 前日に車がドリフト走行したらしく、上から見ると黒光りしていた。 あの色・・・平気??? 見なければ良かったと少し後悔してしまったが、それはもう後の祭り(涙) ブリーフィングではコースイン方法の重要性、1本目は身体とバイクの慣らしをしながらコースを覚えて欲しいとしっかりと伝え、いよいよ走行会スタートだ。 今回の走行スケジュールは、初心者のEクラスから順番にエキスパートのAクラスまで20分x5本ずつとなる。 途中で1時間の昼休みが入り、この時間内は走行することができない。 (とっても忙しい我々スタッフにとって、この1時間は非常にありがたかった^^) 無料参加の体験走行は、走行枠の一番最後とした。 最初はEクラス、初心者向けのクラスだ。 ほのぼのとしており、見ていて気持ちの良いクラスである。 中には速い人もいるが、そういう人は主催者権限で上位クラスに移動してもらうこともある。 今回もそんなライダーが何名かいたが、特に支障が出ることも無かったため、そのまま走ってもらった。 C、Dクラスでは、先導を含めて完熟走行と走行枠の一部を走ってみた。 ある程度走ることのできるライダーは、このあたりのクラスが一番走りやすいだろう。 ただクラス分けは参加者の希望を優先しているため、極端にレベルの差があったりと、悩みが多いのもこのクラス。 これは今後の問題として、なんとかしなければいけないだろう。 続いてBクラス。 私(Masaya)の参加クラスである。 実は私、数年前に大昔のミニバイクで走ったことがある。 そのときのレースでは、グリッドを決めるためにレーサー全員が自分の足でコースを走って順位を決めた。 手にはトランスポンダーを握っているので、それぞれのチームのタイムもわかるのだ。 自分の足で走り、バイクでも走ったコースなので、ある程度のコースレイアウトはわかっているつもりだった。 しかし大型バイクで走るとなると、話は変わってくる。 やはり最初はブレーキやライン取りでかなり苦しんだ。 試行錯誤でなんとか走れるようになったものの、まだまだ修行が足りないと多いに反省だった(涙) 今回のBクラス参加者だが、上級者がとても多かったように思う。 そして最後はエキスパートのAクラスだ。 このコースは初めてという参加者がほとんどだったはずなのだが、明らかにペースが速い。 コースを知っているのか? それとも1周でラインを覚えてしまったのか? 初参加の人たちの驚く視線の中で、彼らも驚くほどのハイペースで走り続けていた。 8時30分から始まった走行会だが、午前中は12時までしか走ることができない。 午後は13時からだ。 1時間の休みは、各自で食事や昼寝の時間となった。 昼休み時間は参加者の色々な顔を見ることができる。 このタイミングを逃す手は無いゾ!!(^^) <<<写真>>> 午後はCクラスの3本目から始まる。 朝のブリーフィングで注意はしたものの、やはり危険な守られていないことも多かった。 そのため、午前中に発生した問題点について走行開始前に参加者全員に集まってもらい、簡単なブリーフィングを行った。 色々な注意事項とともに、気持ちを引き締めて午後の走行をしてもらうようお願いした。 20分の走行枠5本というのは、思った以上に疲れるものである。 自分の体力と相談しながら、休憩を取ったり、同じクラスの走行を見学したりする参加者も多かったようだ。 Aクラス5本目終了後、無料の体験走行が始まった。 サーキットを走ってみたいけど装備が無い、1度でいいからサーキットを走ってみたいという方のために取り入れた走行枠である。 10分間の短い時間ではあるが、実際い走ってもらい、サーキットの楽しさを実感してもらいたい。 もしも楽しければ、次回から初心者コースに参加してくれればいい。 そこから新しいバイクライフが始まると思っている。 私をはじめ、みんな最初は初心者なのである。 下手だけどバイクに乗るのが楽しいからバイクに乗ってきた。 バイクという乗り物は、乗れば乗るほど運転技術は上達するものだ。 運転技術が上達すると、バイクに乗ることがますます楽しくなる。 サーキットには、一般公道と違った楽しさがあると思う。 練習・練習と意気込まなくても良いと思う。 サーキットを楽しんで走ることで、それだけでも運転技術は上達すると思っている。 上手くなれると楽しくなり、またサーキットに行きたくなって走行会で走り、その分また上達する。 この繰り返しが楽しいのだ。 (ラインどりやブレーキなど、色々考え・実行しながら走ると、違った楽しさも見えてきますよ〜!!) 楽しくなければ走行会じゃないのである。 皆さん、また一緒に楽しみましょう!! 協賛協力: ・株式会社ポッシュ様 ・株式会社クレバーライト様 ・ドゥカティ東京大田様 ・有限会社アールズギア様 ・ぎんじさん(個人的に協賛していただけました) |
編集後記: 正直なところ、富士ショートコースには良いイメージは持っていなかった。全体の高低差はもとより、もっとも長いストレートは下りで、そのままフルブレーキングでの1コーナー侵入しなければいけないし、3コーナーはRのキツイコーナーで、おまけに強烈な上りなのである。 こんなコースなので、速く走るるには高いレベルでのブレーキングやアクセルワークが必要なのだ。 転倒事故がいつも以上に多くなるのでは?と、心配で仕方が無かったのだが、実際に走ってみて考え方が変わった。 確かに厳しいコースレイアウトではある。しかし、そんなコースであるがゆえに参加者も無理はせず、自分のレベルにあった走りをしていたようだ。 日光よりは峠道に近いように思えた。 だから楽しいと思ったのかもしれない。 開催するまでは「もう富士で開催することは無いかな?」と思っていたが、少々考えを改めないといけないようだ(苦笑) ただこのコース、雨が降った場合は要注意である。 コーススタッフも言っていたが、車のタイヤカスでフラットになった1コーナーは、雨の日はかなりスリップしやすいとのこと。 雨の心配が多いチャレンジサーキット走行会だけに、コース選びは慎重にしないとまずそうですね〜(汗) 今回の走行会は、ミスターバイクBG8月号に掲載されています。 取材に来てくれたフリーライターのKAZU中西さん、ありがとうございました。 |